山口と小倉を巡る旅の2日目は、萩を出発し、元乃隅神社、福徳稲荷神社の千本鳥居を観光して、巌流島に上陸し、下関に宿泊した。
3日目はいわゆる「関門」、下関と門司をたっぷり観光した。
関門海峡はとても狭く、関門トンネルは歩いて通行することができる。
その距離はわずか780メートル。
午前中は下関、午後は門司に渡って門司港周辺を散策した。
旅行データ
- 3日目2019年6月7日(金)
- 赤間神宮
- 海響館
- 壇ノ浦古戦場
- 関門トンネル
- 門司港レトロ
- 九州鉄道記念館
- 門司港駅
- 「かまどふっくら小倉店」で夕食
- ホテルクラウンパレス小倉泊
赤間神宮
下関グランドホテルから歩いて10分ほどの赤間神宮へ。
ここは、壇ノ浦の合戦に敗れ、8歳の時に入水した安徳天皇を祀っており、龍宮城をイメージして建立された朱色の水天門が特徴の神社だ。
また、赤間神宮の前身「阿弥陀寺」は、小泉八雲の怪談で有名な「耳なし芳一」の舞台になった寺で、芳一堂には琵琶を弾く芳一の像が立ち、隣には平家一門の墓が並んでいる。
海響館
赤間神宮からホテルホテル方面に戻り、海響館へ。
海響館は正式名称を下関市立しものせき水族館といい、2001(平成13)年4月に開業、日本で唯一のシロナガスクジラの全身骨格標本の展示や、「下関=ふぐ」から世界有数規模となる100種類以上のふぐの仲間を展示している。
美味しそうなイカたちもいる。
ちなみにシロナガスクジラの骨格標本のレプリカが千葉県の道の駅「和田浦WA・O!」に展示されている。
壇ノ浦古戦場
壇ノ浦古戦場は関門トンネルの直ぐ側にある。
源平合戦最後の戦場として名高いが、幕末の馬関(下関)戦争の舞台としても知られている。
馬関戦争は1863(文久3)年5月に長州藩が馬関(関門)海峡を封鎖し、航行中のアメリカ、フランス、オランダ艦船に対して無通告で砲撃がきっかけとなり、最終的にはイギリスを含む4各国が17隻の連合艦隊を編成、現在の下関中心部等を徹底的に砲撃、各国の陸戦隊がこれらを占拠、破壊した。
これにより長州藩は武力に寄る攘夷を諦め、むしろ海外からの知識や技術を積極的に導入、軍備の近代化を進め、同じ方向性の薩摩藩と手を組む(薩長同盟)事になった契機となる事件である。
関門トンネルを歩く
古戦場の直ぐ側にある入口から関門トンネルに入る。
関門トンネルは下関と門司を結ぶ海底トンネルで、全長は780メートル。
自動車(150円)や自転車(20円)は有料だが、人はなんと無料。
往復で1.6km、20分程なので当然歩いてみる。
お約束の県境の表示。
「喫茶リバー」で昼食
関門トンネルの門司側の出口は、和布刈公園のそばで、門司港駅からはだいぶ遠い。
(約2.5km、徒歩で30分)
なので、トンネルを下関まで歩いて戻ってレンタカーで再び門司へ。
門司港駅のそばにレンタカーを止め、昼食が食べられるところを探す。
門司港といえば焼きカレー。
昭和30年代に門司港の栄町銀天街という商店街にあった喫茶店が、まかないとして余ったカレーをドリア風に焼いて作っていた料理をメニューにしたところ、好評で広まったとのこと。
焼きカレーを探して歩いていると、いかにも昭和な雰囲気の喫茶店リバーを発見。
当然注文したのは焼きカレー。
当然に美味しいが、いかにも喫茶店、という味というか、新しいけど懐かしいというか、クセになる不思議な味だった。
九州鉄道記念館
門司港駅に戻って隣接する九州鉄道記念館へ。
九州鉄道記念館は1891(明治24)年に建築された九州鉄道の初代本社社屋を転用しており、車両の展示や鉄道模型などが展示されている。
門司港駅
門司港駅へ。
門司港駅は、関門トンネルが開通(1958(昭和33)年)するまで九州の鉄道の玄関口として賑わっていた。
駅舎は重要文化財に指定、現役の駅舎指定を受けているのは東京駅と門司港駅のみとなっている。
駅舎を開業当初のものに復元するための工事が2012(平成24)年から2019(平成31)年3月まで行われていたそう。
初めて門司港駅を訪れたのは2007年だが、その頃の駅舎もレトロ感満載だったが、今回もそのイメージは変わらない。
駅構内のスターバックスもレトロな雰囲気。
さいごに
下関から門司港付近をたっぷりと堪能したあとは、小倉駅や小倉城にほど近い、ホテルクラウンパレス小倉にチェックイン。
夕食は平和通り沿いにある「かまどふっくら小倉店」へ。
普通の居酒屋だが落ち着いた雰囲気だった。
2023.8.21追記
「かまどふっくら小倉店」は既に閉店している。
最終日、4日目に続く。
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