前回は2歳セールで購入した牝馬「ミミィ×ステイゴールド」産駒の配合成績について記事にしました。
今回は、牧場開設27年目の繁殖牝馬セールで購入したカワーイナヤの配合成績を「書いておく」ことにします。
カワーイナヤは父デインヒル、母Saganecaで、モデル馬はShastyeです。
Shastyeは、ジャパンカップにも出走した競走馬ジャパンの母です。
筆者は5歳時に3億5600万円で購入しました。
カワーイナヤのおススメ配合
カワーイナヤはダイワメジャー、ステイゴールド、ジャスタウェイで「面白配合」と「凝った配合」になります。
また、Galileo、War Frontといった、高額の海外種牡馬で「面白配合」となるので、G1勝馬はもちろん、怪物が出現する可能性もありそうです。
（※印は海外種牡馬の購入価格、無印は1回限りの種付権です）
- ダイワメジャー：面白、凝った、底力
気性A 底力B 健康B 実績A 安定A 早熟 1400～1800m 600万円 - ステイゴールド：面白、凝った、底力
気性C 底力A 健康A 実績A 安定C 普通 1800〜2600m 600万円 - ジャスタウェイ：面白、凝った、速力
気性B 底力B 健康A 実績B 安定B 普通 1400～2000m 400万円 - Galileo：面白、速力、底力、ダート
気性A 底力A 健康A 実績A 安定B 普通 1800～2600m 30億円※ - War Front：面白、短距離、早熟
気性B 底力B 健康A 実績A 安定A 普通 1200～2000m 20億円※
カワーイナヤの配合成績
合計で10頭の産駒が誕生しましたが、そのうち「凝った配合」はダイワメジャー産駒7頭となります。
- 牡：22戦4勝、総賞金1億9430万円
- 牡：31戦5勝、総賞金1億5907万円
- 牝：41戦7勝、総賞金1億7020万円、重賞1勝（G3ラジオNIKKEI賞）
- 牝：27戦6勝、総賞金3億2270万円、G1NHKマイルC、他重賞3勝（G3×３）
- 牝：26戦6勝、総賞金2億1850万円、重賞2勝（G2ローズS、G3東スポ杯2歳S）
- 牝：32戦6賞、総賞金2億3100万円、重賞1勝（G3新潟大賞典）
- 牝：16戦4勝、総賞金8596万円
怪物は誕生しませんでしたが、コンスタントに活躍してくれました。
1歳時のコメントの傾向は「早熟」5頭、「勝負根性」3頭、「スピード」2頭でした。
カワーイナヤ×ダイワメジャーの配合成績
7頭のうち、ラジオNIKKEI賞を勝利した3頭目を繁殖に上げました。
ストリートセンスとゴールドアリュールが「凝った配合」となります。
今回誕生した産駒は5頭、ストリートセンスが3頭、ゴールドアリュールが1頭、ディープインパクトが1頭です。
ディープインパクトは「凝った配合」ではないですが、「底力」×3、「速力」のクロスができます。
- ストリートセンス：凝った、短距離、パワー、底力×4
気性B 底力B 健康B 実績B 安定A 普通 1200～2000m 450万円 - ゴールドアリュール：凝った、速力、底力×3
気性B 底力B 健康B 実績A 安定A 普通 1400〜2200m 300万円 - ディープインパクト：速力、底力×3
気性B 底力A 健康B 実績A 安定A 持続 1600～2400m 4000万円
ダイワメジャー×ストリートセンスの配合成績
3頭の成績は以下のとおり、重賞勝馬は誕生しませんでした。
- 牡：27戦4勝、総賞金8596万円
- 牡：8戦1勝、総賞金1183万円
- 牝：19戦4勝、総賞金7160万円
コメントも特に傾向はありませんでした。
ダイワメジャー×ゴールドアリュールの配合成績
1頭だけですのでサンプルにならないかもしれませんが、36戦10勝、総賞金8億810万円の牝馬が誕生しました。
G1エリザベス女王杯を勝利、G1はこの1勝だけでしたが、他に重賞を6勝しました。
1歳時のコメントは「父似」「スピード」「勝負根性」「脚元不安」です。
「ダイワメジャー×ゴールドアリュール」と「凝った配合」になるのは、エピファネイアとFrankelです。
（※印は海外種牡馬の購入価格、無印は1回限りの種付権です）
- エピファネイア：凝った、速力×2、底力×4
気性C 底力A 健康B 実績A 安定B 持続 1800～2600m 1000万円 - Frankel：凝った、底力×2
気性B 底力A 健康A 実績A 安定A 普通 1200～2000m 18億円※
エピファネイア産駒は2頭です。
- 牝：11戦2勝、総賞金2830万円
- 牝：20戦3勝、総賞金7801万円
Frankel産駒は5頭です。
- 牡：27戦7勝、総賞金2億2943万円、重賞1勝（G3キーンランドカップ）
- 牝：43戦6勝、総賞金2億5760万円、重賞1勝（G3福島記念）
- 牡：51戦13勝、総賞金13億5970万円、G1×3勝（ジャパンカップ、有馬記念、マイルチャンピオンシップ）、他重賞5勝
- 牡：26戦6勝、総賞金1億8330万円
- 牝：50戦9勝、総賞金5億840万円、重賞4勝（マーメイドステークス他、G3）
Frankel産駒は最初の3頭に「スピード」コメントがありました。
特に3頭目は「スピード」の他、「バネ」「落ち着き」「タフ」「脚元丈夫」といったコメントが出現しました。
2歳時、3歳時は目立った活躍はなかったものの、4歳時の中山金杯で重賞初制覇すると、
ジャパンカップと有馬記念を連勝しました。
2頭目と5頭目の牝馬はいずれも繁殖牝馬にしました。
G1勝馬こそ出ませんでしたが、産駒は重賞戦線で活躍し、資金を稼いでくれました。
ダイワメジャー×ディープインパクトの配合成績
ストリートセンス、ゴールドアリュールともBookFullだったのでディープインパクトと配合しました。
結果、46戦10勝、総賞金5億3400万円の牝馬が誕生しました。
1歳時のコメントは「父似」「スピード」のみ。重賞4勝で繁殖牝馬にしています。
ディープインパクト産駒の繁殖牝馬にCandy Rideを種付け、5頭の産駒が誕生しました。
（※印は海外種牡馬の購入価格、無印は1回限りの種付権です）
- Candy Ride：底力、パワー
気性A 底力B 健康B 実績A 安定B 普通 1400〜2200m 10億円※
- 牝：29戦6勝、総賞金2億5430万円、G1天皇賞・秋
- 牝：49戦14勝、総賞金10億8650万円、G1×2勝（スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップ）、他重賞8勝
- 牝：11戦1勝、総賞金2690万円
- 牡：18戦2勝、総賞金4833万円
- 牡：20戦5勝、総賞金1億8731万円、重賞3勝（G2スプリングステークス他）
5頭のうちG1馬が2頭誕生しました。
さいごに
カワーイナヤ×ダイワメジャー産駒が活躍し、さらに次世代以降にも活躍馬を残してくれました。
モデル馬となったShastyeは、ジャパンの他、香港ヴァーズを勝利したMogul、欧州のG1で活躍したSir Isaac Newton等を輩出していますが、いずれも種牡馬はGalileoです。
Galileoも「面白配合」に加え、効果的なクロスがありますので、こちらを試してみるのもおススメです。
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