過去2回に渡って記事にしたマインドフルネスの系譜。
今回は3回目、最終回になります。
1回目は1世代目から4世代目まで、2回目は5世代目から7世代目を記事にしています。
今回は8世代目から最後の世代となる10世代目までを「書いておく」ことにします。
8世代目
7世代目から繁殖に上げたのは、「イチキュウハチ」「ニゼロキュウ」「ニイチハチ」「ニサンナナ」の4頭です。
この4頭からは20頭の産駒が誕生しています。
イチキュウハチの産駒成績
イチキュウハチは、父Dubawi、母父Scat Daddyの血統で、安田記念と合わせて重賞4勝、7頭の産駒を残しています。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | ニヨンロク | Speightstown | 牝 | 7戦0勝 | 未勝利 | 571万円 |
2 | ニヨンハチ | Speightstown | 牡 | 13戦3勝 | 3勝クラス | 5410万円 |
3 | ニゴニ | Medaglia d’Oro | 牡 | 35戦5勝 | オープン | 1億2980万円 |
4 | ニゴハチ | Medaglia d’Oro | 牝 | 5戦0勝 | 未勝利 | 180万円 |
5 | ニロクゴ | Medaglia d’Oro | 牡 | 28戦4勝 | オープン | 7292万円 |
6 | ニナナイチ | Medaglia d’Oro | 牝 | 13戦3勝 | 3勝クラス | 3130万円 |
7 | ニナナニ | ディープインパクト | 牝 | 36戦3勝 | オープン | 4902万円 |
G1どころか、重賞勝ち馬もなく、この世代で途絶えてしまいました。
ニゼロキュウの繁殖成績
ニゼロキュウは父Dubawi、母父ロードカナリアでG1スプリターズS他、重賞4勝、短距離路線で活躍しました。
3頭の産駒を残しました。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | ニゴヨン | Speightstown | 牝 | 54戦11勝 | オープン | 4億5770万円 |
2 | ニロクヨン | Speightstown | 牝 | 35戦10勝 | オープン | 3億1730万円 |
3 | ニロクキュウ | Speightstown | 牡 | 32戦5勝 | オープン | 8830万円 |
G1馬こそ輩出できませんでしたが、ニゴヨンがCBC賞他、G3を4勝、ニロクヨンがスワンS他ダート重賞2勝し、計3勝しました。
ニゴヨン、ニロクヨンとも繁殖に上げ、9世代目につなげることができました。
ニイチハチの産駒成績
ニイチハチは、父ディープインパクト、母父Scat Daddyの血統で、重賞勝利はG2阪神大賞典のみ。
2頭の産駒を残しています。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | ニゴキュウ | Dubawi | 牡 | 32戦4勝 | オープン | 1億2750万円 |
2 | ニロクニ | Dubawi | 牡 | 25戦3勝 | オープン | 1億2831万円 |
Dubawiは「凝った配合」となりますが、目立った成績は残せず、この世代で途絶えてしまいました。
ニサンナナの繁殖成績
ニサンナナは父ダイワメジャー、母父Scat Daddyで、新潟2歳S他重賞を4勝、8頭の産駒を残しています。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | ニナナナナ | Medaglia d’Oro | 牝 | 19戦2勝 | 2勝クラス | 3040万円 |
2 | ニハチイチ | Medaglia d’Oro | 牡 | 22戦3勝 | 3勝クラス | 6972万円 |
3 | ニハチヨン | Medaglia d’Oro | 牡 | 45戦8勝 | オープン | 4億3380万円 |
4 | ニキュウサン | トランセンド | 牝 | 30戦4勝 | オープン | 6514万円 |
5 | ニキュウハチ | Medaglia d’Oro | 牡 | 23戦5勝 | オープン | 9668万円 |
6 | サンゼロロク | Medaglia d’Oro | 牝 | 14戦2勝 | 2勝クラス | 2001万円 |
7 | サンイチニ | New Approach | 牡 | 26戦3勝 | 3勝クラス | 8120万円 |
8 | サンニニ | Fastnet Rock | 牡 | 29戦7勝 | オープン | 5億6060万円 |
ニハチヨンは重賞2勝、ニサンナナは重賞1勝でいずれもG3、サンニニが唯一、G1有馬記念を勝利しました。
どの種牡馬も「凝った配合」だったのですが、牝馬に活躍馬が出ず、繁殖に上げませんでした。
9世代目
9世代目はニゼロキュウ産駒のニゴヨン、ニロクキュウの2頭です。
ニゴヨンの繁殖成績
ニゴヨンは6頭の産駒を残しました。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | ニキュウロク | Scat Daddy | 牝 | 26戦3勝 | 3勝クラス | 6452万円 |
2 | サンゼロニ | ディープインパクト | 牡 | 22戦4勝 | オープン | 9960万円 |
3 | サンイチサン | Scat Daddy | 牡 | 52戦6勝 | オープン | 3億8712万円 |
4 | サンイチロク | ディープインパクト | 牡 | 35戦4勝 | オープン | 8340万円 |
5 | サンニサン | Street Cry | 牝 | 27戦3勝 | 3勝クラス | 7183万円 |
6 | サンニハチ | ディープインパクト | 牡 | 38戦10勝 | オープン | 7億1140万円 |
サンイチサンが天皇賞・秋を勝利。
サンニハチが有馬記念を勝利しました。
牡馬は活躍したのですが、牝馬2頭はいずれも条件止まりだったので繁殖に上げませんでした。
ニロクヨンの繁殖成績
ニロクヨンは7頭の産駒を残しました。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | サンゼロヨン | Scat Daddy | 牝 | 20戦3勝 | 3勝クラス | 5290万円 |
2 | サンイチヨン | Street Cry | 牡 | 3戦0勝 | 未勝利 | 0万円 |
3 | サンイチキュウ | ディープインパクト | 牡 | 30戦8勝 | オープン | 3億7110万円 |
4 | サンニゴ | ディープインパクト | 牝 | 45戦4勝 | オープン | 9081万円 |
5 | サンニキュウ | ディープインパクト | 牝 | 42戦9勝 | オープン | 2億8290万円 |
6 | サンサンハチ | Scat Daddy | 牝 | 11戦1勝 | 1勝クラス | 1438万円 |
7 | サンヨンヨン | ディープインパクト | 牝 | 29戦4勝 | オープン | 8541万円 |
G1勝ち馬は出ませんでしたが、サンイチキュウが重賞3勝、サンニキュウも同じく3勝し、サンゼロヨンとサンニキュウを繁殖に上げました。
10世代目
最後の10世代目はニロクヨン産駒のサンゼロヨンとサンニキュウの2頭になります。
サンゼロヨンの繁殖成績
サンゼロヨンは7頭の産駒を残しています。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | サンヨンニ | ディープインパクト | 牡 | 49戦19勝 | オープン | 12億0010万円 |
2 | サンヨンキュウ | ディープインパクト | 牝 | 28戦4勝 | オープン | 1億370万円 |
3 | サンゴゼロ | Pivotal | 牝 | 23戦4勝 | オープン | 9080万円 |
4 | サンゴキュウ | Street Cry | 牡 | 29戦6勝 | オープン | 1億6361万円 |
5 | サンロクサン | ダイワメジャー | 牝 | 30戦4勝 | オープン | 8481万円 |
6 | アスカオレンジ | ダイワメジャー | 牝 | 29戦7勝 | クラブ馬 | 1億9940円 |
7 | サンナナナナ | ダイワメジャー | 牝 | 7戦0勝 | 未勝利 | 683万円 |
最初の産駒サンヨンニが宝塚記念2勝を含む重賞12勝をあげました。
サンニキュウの繁殖成績
サンニキュウは6頭の産駒を残しています。
No. | 馬名 | 父 | 性別 | 競走成績 | クラス | 総賞金 |
1 | サンナナゴ | Redoute’S Choice | 牡 | 25戦5勝 | オープン | 1億2578万円 |
2 | サンハチヨン | Redoute’S Choice | 牡 | 24戦2勝 | 2勝クラス | 3400万円 |
3 | サンキュウイチ | Fastnet Rock | 牡 | 26戦5勝 | オープン | 1億2160万円 |
4 | サンキュウキュウ | Medaglia d’Oro | 牡 | 31戦4勝 | オープン | 7651万円 |
5 | ヨンイチヨン | Siyouni | 牝 | 35戦5勝 | オープン | 1億8889万円 |
6 | ヨンニサン | American Pharoah | 牡 | 19戦4勝 | オープン | 9160万円 |
サンナナゴ、サンキュウイチ、ヨンイチヨンがそれぞれ重賞1勝ずつをあげましたが、G1は勝利することができませんでした。
サンゼロヨン、サンニキュウの産駒とも繁殖に上げませんでしたので、ここでマインドフルネスの血筋が途絶えてしまいました。
さいごに
とにかく牝馬を繁殖にあげてマインドフルネスの血筋を残そうと思えば残せたのですが、他の繁殖牝馬がいて繁殖に上げられなかったりで、無理に残すことはしませんでした。
逆に言えばそういった意識をしなくてもここまで続いたのは我ながらすごいと思います。
またこういう繁殖牝馬に出会えたら良いですね。
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