株式投資を始めよう NISA、iDeCo 何がお得?

株式投資

株式投資って儲からないイメージありますよね?
多分儲からないです。儲かっているのはほんの一握りの人かと…

じゃあなんで株式投資なんかする必要があるのでしょうか?
私なりの考えと、投資するなら税制メリットのあるNISA、iDeCoの利用方法、メリット、デメリットについてまとめておきたいと思います。

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なぜ株式投資をするのか

私もわずかながら株式投資をしています。
その目的は「将来に向けた資産形成」です。

ご存じの通り超低金利時代、マイナス金利が長く続いています。
マイナス金利といってもみなさんの普通預金、定期預金や住宅ローンがマイナス金利になるわけではありません。

簡単に言うと民間銀行が日本銀行に資金を預けた時にその預けた資金の利息を民間銀行が受けとるのではなく、逆に日本銀行に払うことを言います。
日本銀行、日銀はマイナス金利によって、余剰資金を日銀に預けるのではなく、企業への貸し出し、投資に回すよう促すことで、経済活性化とデフレ脱却を目指すために行われている政策です。

そういった状況ですので、我々が普通預金に預けていても金利は年0.001%程度(100万円預けて10円の利息)ですし、定期預金でも0.01%程度です。

そこで最低限生活に必要なすぐに利用可能な現預金以外の余剰資金を株式投資に回すことによって将来のための資産形成をしておく、ということが必要になってくると考えています。

現金はいくら持っておけばいいの?

給料などで毎月得た収入から生活費や住宅ローン等、必要経費を差し引いた金額が全額余剰資金というわけではありません。

個人的には年間の支出額の半分~1年分はすぐに使える現金または預金として手元に置いておくのが安全だと思います。

その理由は、万が一病気やケガで働けなくなることになっても当面は何とかなるだけの資金を確保しておくことです。

それ以外の資金を余剰資金として投資に回すのが良いと思います。

何に投資すればよいのか

私は全くの素人で株のことも為替のこともよくわかりません。

そういう人は結構多いのではないでしょうか。

例えばサラリーマンの人だと、給与天引きで財形貯蓄だとか持株会に加入している人もいるかと思いますが、これも投資の一つです。

特に会社から利子補給などが出る場合にはまずこれらを利用することが比較的安全に資産形成を行うことができると思います。

では、そうでない人たちは何に投資すればよいのでしょうか。

投資の種類

投資は株式投資だけでなく、債券、不動産投資、為替、等々色々ありますが、少額から始められるのが株式投資です。

株式投資も色々種類があって、個別の企業の銘柄を購入する、投資信託といって投資家から集めた資金を運用の専門家が株式や債券などに投資、運用し、その投資額に応じて分配する仕組みの金融商品もあります。

どれも元本は保証されていませんし、手数料がかかるものもありますので、よくよく検討して自分に合った投資を行うことが必要です。

その中でも現在税制優遇制度があるのがNISA、つみたてNISAとiDeCoです。

NISAとは

NISAとは「小額投資非課税制度」のことで毎年120万円までの株式、投資信託への投資に対する売却益、配当金にかかる税金が非課税になる制度です。

例えば配当金には通常20.315%の税金がかかりますが、NISAで購入した配当金は購入から5年目までは非課税になります。

その間に売却益が発生すればこれにも同じように税金がかかりますが、これも非課税になります。

また多くの証券会社でNISAによる株の売買手数料は無料になっています。

株式購入から5年目の年末までに売却しない場合には、以下の選択肢があります。

  • 翌年の非課税投資枠に移管する(ロールオーバー)
  • 課税口座に移管する

ロールオーバーとは

非課税期間が終了する翌年の非課税枠に移管することで引き続き配当金や売却益への課税が免除される仕組みです。

ただし、注意しなければいけないのはその株式を預けている金融機関でしかロールオーバーできないこと、またその年はロールオーバーした分だけ非課税枠(120万円)が少なくなることです。

課税移管するとどうなる?

課税口座に移管した場合、その後の配当金や売却益に税金が課税されます。

注意しなければならないのは非課税期間終了時点の市場価格で移管することになるため、その市場価格がその後の税金計算における取得価額になることです。

例えば、NISAで100万円で購入した株式が、非課税期間終了時点の市場価格が80万円だった場合、課税口座に移管後90万円で売却すると10万円が売却益とみなされ、20,315円の税金が控除され、さらに証券会社から売買手数料が差し引かれます。

つみたてNISAとは

NISAが120万円、5年間に対し、つみたてNISAは年間の限度額が40万円とNISAの1/3ですが、最長20年間非課税となります。

また、NISAは上場株式と投資信託を選べますが、つみたてNISAは金融庁が定めた投資信託、ETFの中からしか選択できません。

さらに「毎日」「毎週」「毎月」など定期かつ継続的な積み立て投資のみが認められている方式です。

この2点が一般のNISAとは大きく異なっています。

hamaちゃん
hamaちゃん

ETFとは「Exchange Traded Funds(上場投資信託)の略で特定の指数、例えば日経平均株価やTOPIX等の動きに連動し、金融商品取引所に上場している投資信託のことです。

つみたてNISAは「少額を長期にわたって定期的に投資する」特徴がありますので、比較的若い方がコツコツと資産形成を行うのに向いていると思います。

iDeCoとは

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、60歳までの間に毎月一定額の掛け金で投資信託、定期預金、保険などの金融商品を運用し、60歳以降にその運用した資産を受け取る制度です。

受け取る方法は一時金形式と年金形式があります。

hamaちゃん
hamaちゃん

自営業で退職金のない方、将来受け取れる退職金の額に不安のあるサラリーマンなどにおススメの制度です。

iDeCoのメリット

iDeCo最大のメリットは何といっても「掛け金が全額所得控除される」ことです。

例えば年収500万円のサラリーマンが毎月2万円をiDeCoで積み立てた場合、年間でざっと5万円近くの節税になります。
さらに運用期間中に得られた配当金などの利益にも税金がかかりません。

また、一時金形式で受け取る場合には「退職所得控除」が、年金形式では「公的年金控除」が受けられ、一般的な運用益に比べ所得税を抑えることができます。

iDeCoのデメリット

一番のデメリットは「60歳まで積み立てた資金を引き出せない」ことです。

急に資金が必要になっても途中で解約することは認められていません。

iDeCoで運用する資金をいくらにするかは十分な検討が必要です。

また、iDeCoの場合、口座の開設、維持に手数料が発生します。

最低でも加入時に2,829円、維持に月額171円がかかりますので、せっかく運用益が出てもこれら手数料でマイナス、ってことにならないよう留意が必要です。

若い人は少額から、私のような60歳まであと数年という人は限度額いっぱいにするなど、工夫しながら運用していくことが大事です。

iDeCoの限度額

iDeCoもNISA 同様、非課税限度額があります。

  • 自営業者…年間816千円
  • 企業型DC のない会社員…年間276千円
  • 企業型DCに加入している会社員…年間240千円
  • DB 加入者、公務員…144千円
  • 専業主婦など…276千円

限度額一杯に拠出する必要はなく、月額5千円から積み立て可能です。

hamaちゃん
hamaちゃん

DCとは「確定拠出型年金」のことで企業が従業員のために毎月拠出する金額が確定しており、運用次第で給付(退職年金)の金額が変わる制度です。

DBとは「確定給付型年金」のことで運用成績に関係なく企業が従業員への給付額を保証する制度です。

従来はDBが主流だったのですが、低金利等により企業が年金財政を維持するのが難しく、DCに移行する企業が増えています。

どれを利用すればよいのか

3つの税制優遇制度の中からどれを選べばよいのか悩みますね。

「iDeCo+NISAまたはつみたてNISA」で限度額いっぱいまで税制メリットを受けましょう。

ただし注意しなければいけないのはiDeCoの掛け金が所得控除になるのでその分、ふるさと納税の限度額が少なくなります。

よくよく計算してふるさと納税をしないと単なる寄付になり、税務メリットがなくなる恐れがあります。

iDeCoの限度額程度の余剰資金がある人

まずはiDeCoで掛け金に対する税務メリットを受けた方がお得です。

ただし、前にも書いてありますが、途中で解約できないことに十分留意する必要があります。

NISAを選んだ方がよい人

年間120万円以上の余剰資金があって、比較的年齢が高い人はつみたてNISAよりNISAをおススメします。

また、短期~中期の売却益、配当や株主優待を期待している人もおススメです。

私もNISAを利用しています。

資金に余裕があるわけではないですが、NISA 制度ができた時から利用しているのでそのままNISAにしています。

つみたてNISAを選んだ方がよい人

長期の資産形成を考えている人はおススメです。

長期の資産形成には、株価の上がり下がりよりもドルコスト平均法で投資した方が安定的な収益になる可能性が高いと一般的には言われています。

hamaちゃん
hamaちゃん

ドルコスト平均法とは、定期かつ継続的に一定額の金融商品を購入する投資手法です。

相場の変動にかかわらず購入価格を平準化することによって比較的安定した収益を上げる、あるいは大幅な損失を回避することができるものです。

hamaちゃん
hamaちゃん

投資に慣れて興味を持ってくれば、株価の推移を見ながらさらに余裕資金を個別の株式投資に回してもよいかもしれません。

さいごに

ここまで書いてきたことをまとめると以下のとおりです。

  • 自営業の方、将来の退職金額に不安があり、余剰資金のある方は「iDeCo」がおススメ
  • 株式投資で資産形成を考えている方や、近い将来収入の減少が見込まれ、今のうちに資産形成をしたい方は「iDeCo+NISA」がおススメ。
  • 長期の資産形成、ドルコスト平均法による安定的な収益を目指している方や、年齢が若く余剰資金が少ない方は「iDeCo+つみたてNISA」または、「iDeCo」もしくは「つみたてNISA 」がおススメ。

いかがでしたでしょうか。
投資のはじめの一歩は不安がいっぱいですが、まずは少額から始めて慣れてから、いろいろ考えていけばよいと思います。「考えるより慣れろ」です。

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