株式投資 現行制度と新NISA

株式投資
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資産形成の一つとして株式投資を始めたのは2007年、40歳のとき。

転職した会社に持株会があり、それがきっかけだった。

それから興味をもち、ネット証券の会社を通じて個人的に株式投資をするようになった。

その後、2014年に始まったNISA(少額投資非課税制度)も活用してコツコツと続けてきた。

現在は、一般NISAの他、積立NISAがあるが、それも2024年から変更予定だし、iDeCoもある。

2024年からNISA制度が大きく変わるので、どうなるかも含め、それぞれどういう制度で、どのように活用していくのが良いのか、「書いておく」ことにする。

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NISAの仕組み

NISAには、一般NISAと積立NISAがある。

一般NISA

一般NISAは、毎年120万円までの株式、投資信託への投資に対する売却益、配当などの運用益に対して、本来発生する所属税等が非課税になる制度のこと。

通常、配当金には20.315%の税金が生じる(2023年7月現在)が、NISAで購入した株式等にかかる配当金は購入から5年目の12月末までは非課税となる。

また、その間の売却益に対する課税も非課税となる。

ただし、一般NISAの利用は2023年までで、2023年に購入した株式等にかかる配当金の非課税は2027年12月末までとなり、2028年1月以降は課税対象となる。

また、2028年1月以降に売却する場合、売却損益の計算は2027年12月末の終値となる。

例えば、2023年に1,000円で購入した株式の2027年12月末の終値が1,500円、2028年1月以降に売却した価格が2,000円の場合、売却益(課税対象額)は500円(2,000円ー1,500円)となる。

逆に購入価格と終値が同じ、売却価額が1,200円の場合、300円の売却損が生じることになる(1,200円ー1,500円)。

ちょっとややこしいが、購入価格が1,000円、終値が500円、売却価額が700円のときは売却益が200円(700円ー500円)となる。

積立NISA

積立NISAは、年間の限度額が40万円と一般NISAの1/3となる一方、非課税期間が20年となる。

また、NISAは上場株式と投資信託のいずれも選択できるが、積立NISAは金融庁が定めた投資信託の中からしか選択できない。

さらに「毎日」「毎週」「毎月」など定期的かつ継続的な積立投資のみが認められている。

新NISAの仕組み

2024年から、これまでの一般NISA、積立NISAからいわゆる「新NISA」制度となる。

現行NISAから新NISAへの引き継ぎは行われず、全く別の制度として扱われるため、現行NISAの投資は2023年まで、非課税期間は一般NISAが2027年まで、積立NISAは2042年までとなる。

新NISAの特徴は以下の通り。

  • 年間投資上限額:360万円(成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円)
  • 生涯非課税限度額:1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)
  • 非課税保有期間:無期限
  • 売却時に買付価格分非課税枠の再利用が可能

年間投資額が拡大、保有期間が無期限、売却益も配当と合わせて1,800万円まで非課税と、従来のNISA制度と比較して非常に使いやすいものとなっている。

iDeCoとは

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、60歳までの間に毎月一定額の掛け金で投資信託、定期預金、保険などの金融商品を運用し、60最以降にその運用した資産を受け取る制度。

受け取る方法は一時金形式と年金形式がある。

「自営業で退職金がない」「将来受け取れる退職金に不安があるサラリーマン」に適した制度かと。

iDeCoのメリット

iDeCo最大のメリットは何といっても「掛け金が全額所得控除可能」なことだろう。

例えば年収500万円の会社員が毎月2万円をiDeCoでつみたてた場合、年間で5万円近い節税となる。

さらに運用期間中に得られる配当金等の利益にも税機がかからない。

また、一時金形式で受け取る場合には「退職所得控除」が、年金形式では「公的年金控除」が受けられ、一般的な運用益と比較し、所得税を抑えることができる。

iDeCoのデメリット

一番のデメリットは「60歳までつみたてた資金を引き出せない」ことだろう。

急に資金が必要になっても途中で解約することは認められていない。

iDeCoで運用する資金をいくらにするかは十分な検討が必要だと思う。

また、iDeCoの場合、口座開設、維持に手数料が発生する。

最低でも加入時に2,829円、維持に月額171円の手数料が発生するので、せっかく運用益がでてもこれら手数料でマイナス、ってことにならないように注意が必要だ。

若ければ少額から、定年までカウントダウンが始まっているなら限度額いっぱいにするなど、年齢や収入と相談しながら、運用していくことが大事かと。

iDeCoの限度額

iDeCoもNISA同様、非課税限度額がある。

  • 自営業者・・・年間816千円
  • 企業型DC(確定拠出型年金)のない会社員・・・年間276千円
  • 企業型DC加入の会社員・・・年間240千円
  • DB(確定給付型年金)加入者、公務員・・・年間144千円
  • 専業主婦など・・・年間276千円

最低拠出額は年間60千円(月額5千円)から積立可能となる。

さいごに

色々と制度のおさらいをしてみたが、定年までカウントダウンが始まっている身としては、現役のうちにNISAの限度額を目一杯利用して資産形成しておくのがベターだろう。

「若いときにNISAやiDeCoがあったなら」と考えなくもないが、少なくとも30代の頃は日々の生活で手一杯で、とても投資なんて考えられなかったと思う。

冒頭に書いたとおり、40代になって株式投資を始めたがちょっと利益が出るとバイクや車、旅行等に使って、ちっとも資産形成になってない。

今から慌てて、安心して老後を送れるかどうか…

 

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