「ウッドラック ザ・スリム」って聞き慣れない名前だが、スタイロフォーム同様、デュポン・スタイロ株式会社が販売している断熱材のこと。
我が家は鉄筋鉄骨造の建物だが、建築年が古いため断熱性能が低く、冬場、結露が発生するので外壁に面している壁に断熱材を張ることにした。
「ウッドラック ザ・スリム」とは
「ウッドラック ザ・スリム」の特徴は以下の通り。
- 薄くて断熱性に優れている
- 軽量で取り扱いが容易
- 表面は滑らかなスキン層で水や水蒸気を寄せつけない
- カッターナイフ等での加工が容易
- 厚さは3タイプ(4mm、7mm、10mm)
断熱性を数値で評価する場合「熱伝導率」で表すが、熱伝導率の値が小さいほど、断熱性能が高い、ということになる。
「ザ・スリム」の熱伝導率は厚さ7mmで「0.028」、一方、ホームセンターなどでよく見かける水色の断熱材、スタイロフォームは厚さ25mmで「0.036以下」となっている。
7mmのザ・スリムと25mmのスタイロフォームでは、厚みがある分、25mmのスタイロフォームの方が断熱性能が高いが、厚みを確保できないとき等、同じ厚さならザ・スリムのほうが断熱性能が高くなる。
ウッドラック ザ・スリムの値段
今回はビバホームで購入したが、910mm×1,820mm×7mmのものが税込1,320円。
同じビバホームで厚さ25mmのスタイロフォームは1,040円とザ・スリムが若干高くなっている。
こういった大型商品はネットで購入しようとすると、送料含めかなり割高になってしまうので、ホームセンターで購入したほうが良いだろう。
ちなみに大量に購入する場合は、送料無料でかなりお得に入手できる。
以下のサイトでは25枚入りで送料無料、税込22,550円(902円/枚)だった。
ホームセンターで購入する場合は、必要な大きさにカットしてもらうか、無料トラックのサービスを利用すると安く済む。
ザ・スリムを使ってみて
今回、窓下の壁面に使用した。
写真だと分かりづらいが、パッと見た感じは漆喰の壁のよう。
スタイロフォームは指でちょっと強めに押すと凹むが、ザ・スリムは凹む感じはない。
また、スタイロフォームだとその上にベニヤ板を張って壁紙を張ることになるが、ザ・スリムだとこのままでも問題なさそうだ。
つなぎ目はちょっと気になるが、カーテンにほとんど隠れるし「まあ、良いか」と思うレベルに仕上がっている。
さいごに
単体で見るとスタイロフォームより割高だがトータルコスト、手間を考えるとザ・スリムのほうがコスパが良いと思われる。
2020.12.21追記
結局、ウッドラック ザ・スリムの25枚入りを箱買いした。
かなり大量だが、様々な利用方法があり、古い家なので断熱性能が実感できる。
コメント
ザ・スリムのことを調べており、参考になりました。一点、揚げ足取りのような指摘ですいませんが、「熱伝導率」は断熱材そのものについての指標であるため厚さは関係ありません。断熱性能としては、断熱材の厚みを考慮した熱貫流率や熱抵抗で評価すべきと思います。そのため、『「ザ・スリム」の熱伝導率は厚さ7mmで「0.028」です。一方、一般的なスタイロフォームは厚さ25mmで「0.036以下」となっていますので、「ザ・スリム」は薄くても断熱性能が高い、ことになります。』という比較は誤解を招く表現かと思います。同じ厚さであればザ・スリムのほうが断熱性能が高いですが、厚さ7mmのザ・スリムと厚さ25mmのスタイロフォームでは、後者のほうが2倍以上の断熱性能があることになります。
だいすけさん
コメント、ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通りです。
文章、変更しておきます。
今後ともよろしくお願いします。